ねぇ
だれにも話してないゆめ
教えるから
笑わないでよ?
『さらさら』
***
「わたし、海になりたい」
まっしろいベッドの上で、まっしろい布団の中で、まっしろい天井を見つめて
きみはふと、そういった。
「ねぇなれると、おもう?」
口元をかすかにあげた表情のまま、顔もこちらに向けず、ぼくに問いかける。
「どうだろう、なれないんじゃない」
「そうかな?きっとなれるよ、とけていくの」
とけていく?
きみの頭をやさしくなでながら、ぼくは聞き返した。
「ゆっくりとけて、海といっしょになるの」
それでも表情を変えずたんたんと語るきみの言葉の意味に、ぼくは気付かないふりをして、わらった。
そうして、いま
しろく灰色になったきみを さらさら 海にうかべて